矢沢永吉『成り上がり』はコンサル・外銀・商社、就活の勝ち組を目指す人は皆読むべきバイブルだ
矢沢永吉さんが28歳の時に語った自伝
もともと糸井重里さんのファンで、その関連で行き着いた本
薄い本で読むのには3時間もかからないが、衝撃と面白さのある本だった
話の流れは
矢沢永吉の幼少期(広島)→横浜進出→ヤマト結成→キャロル結成→ソロデビュー
の構成でその要所要所でどんな苦難や悩み、出来事があったかを語り口調で述べている
糸井さんがインタビューし、それをまとめたものなので文章に感情移入しやすい
自分世代(平成生まれ・ゆとり)からすると矢沢永吉さんといえば渋めのロックスター?売れてるらしいけど曲はあんまり知らない・・・みたいな感じだが
こんな背景があって、こんな苦労を重ねてっていうのを知って見方がまるきり変わる
特にミュージシャンのイメージってやっぱり金稼いで、女遊びして、いえーいみたいなかんじだったけれど、実際に成功するまでに下積みがあって、汚いことやずるいこともやって、ラッキーがあったり、人に助けられたりっていうある種非ミュージシャン的な面があったんだなぁって思ったり
貧乏だった。だから金持ちになってやる!
っていう気持ちがすごく強くて、実際節々でカネカネカネ、尺度はカネでしょっていうシーンがある
「カネ」っていうことばのイメージってあまりよくないけれど、向き合わないといけない問題の一つだし、やっぱりないよりあったほうがいい
このことについて、糸井重里さんと話す対談もあった
カネが一番大事っていうことがなんとなく間違っていることはわかってる。でもきれいごと言って、はなからカネじゃないでしょ、人生はみたいなスタンスは違う。
カネカネカネ!手に入れてから、あ、カネじゃないなっていう過程が必要なのかも。
大切なものはカネじゃないっていうセリフを言う資格ってあるんだなぁ
それと矢沢永吉さんの人間臭いところというか、情に訴える部分がかっこいい
男らしい!っていうイメージの矢沢さんがちょくちょく泣いたっていうエピソードをほうり込んでくる
母の死や険悪だった親族との和解
すごく人間らしいし、共感できる。自分もそんな涙流したい
成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集 (角川文庫)
- 作者: 矢沢永吉,稲越功一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/04/24
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そんな矢沢永吉が就職活動についても少し話していた
就活を通して本当に大切にしてよかったなと思うことは
上がりたい
という感情をぶらさないこと